2017年12月13日

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大学院工学研究科・音環境工学研究室

八戸工業大学
大学院工学研究科・音環境工学研究室

担当教員:教授 橋本典久

 

【研究室の概要】

建築にまつわる音環境の問題を中心に研究を行っています。代表的な課題として,集合住宅等で大きな問題となる上階からの居住者の騒音,すなわち床衝撃音が挙げられます。これまで各種床構造に関する床衝撃音遮断性能の評価手法の構築を目的として,音響域振動の拡散度指数に着目した拡散度法の開発研究(2008年度建築学会賞受賞)や面内面外変位連成型有限要素法による床衝撃音の数値解析手法の開発などを手がけてきました。その後は,工学的な研究だけでなく,騒音問題を社会学や心理学など多面的,総合的に分析する騒音トラブル学を標榜し,書籍の出版やマスコミ・テレビなどへの情報提供等を通して,騒音問題解決のための社会への情報発信を積極的に行っています。

 

【研究室の具体的なテーマ】

保育園等からの子どもの声の受忍限度に対する評価基準の構築に関する研究

首都圏などでは,近隣住民が保育園等からの子どもの声を騒音と捉え,施設の立地に反対したり,損害賠償請求の訴訟を起す事例が増え,大きな社会問題となっています。待機児童問題とも絡み早急な対応が求められていますが,これまでは子どもの声の音響学的データーが皆無の状態でした。これらの基礎的な情報収集を行い,物理的状況を明らかとした上で,子どもの声の受忍限度をどのように評価すべきかを社会学や心理学も踏まえて明らかにしてゆこうという研究です。

日本版近隣トラブル解決センターの設立に関する調査研究

 米国で小規模訴訟に対応するために設立され,その解決に効果を発揮しているNeighborhood Justice Center のシステムを,騒音問題に代表される近隣トラブルの解決組織として我が国に導入するための研究と実践活動です。現在の我が国の紛争処理システムは,近隣トラブルをWin-Winに解決するための手法とはなっていないために,泥沼の状況や悲惨な結果を迎える事例が多発しています。これらのトラブル事例の詳細を明らかにして,解決手段としての日本版近隣トラブル解決センターの有用性を立証する研究も実施しています。

 

【研究室のPR】

論文だけでなく,「苦情社会の騒音トラブル学(新曜社)」など多くの書籍も出版しています。社会への情報発信を重視した研究活動を実施しています。

 

【もっと知りたい人のために】

http://nh-noiselabo.com/ (騒音トラブルの解決を目指して! 八戸工業大学 橋本研究室)