2017年10月22日

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工学部情報コミュニケーション 岩谷研究室

東北学院大学
工学部情報コミュニケーション 岩谷研究室

担当教員:教授 岩谷幸雄

 

【研究室の概要】

本研究室は,スピーカアレイやバイノーラル信号による音空間の提示と知覚を中心とした電気音響・聴覚分野の研究と,情報ネットワークの特性解析といった情報通信に関連した分野の2本立ての研究に取り組んでいます。本紹介では,主に前者について説明します。

 

【研究室の具体的なテーマ】

スピーカアレイによる音空間の合成と知覚

音楽や音場を,時間や空間を超えて体験したいといった欲求は昔からあり,このための研究と一つとして,元音場と同じ音の波面を沢山のスピーカを用いて合成する研究が行われています。しかし,可聴周波数帯域全体に渡って,厳密に波面を合成するためには,少なくともスピーカ間隔を1cm以下(8.6mm@20kHz)にする必要があります。このような条件を満たすスピーカは現存せず,合成音場には必ず歪みが生じます。しかし,音場聴取の目的は元音場と同じ体験が得られることですから,どの程度物理的に合わせ込むことで,同じ体験と感じることができるかを知ることが必要になります。このため,さまざまな音場を合成し,その差異が知覚できるかについて,実験的に検証を進めています。

遠隔レンダリング型聴覚ディスプレイの開発

音空間を人間に提示するシステムの事を聴覚ディスプレイと言います。聴覚ディスプレイでは,ヘッドホンを用いて両耳への音を提示するシステムが通常です。最近では,携帯プレーヤの音楽をヘッドホンで聴取する人も格段に増えています。このことから,携帯端末を用いた聴覚ディスプレイの開発に取り組んでいます。この提示音場は,実世界で収録されたものだけではなく,音場共有システムや,遠隔コラボレーションシステムなどを想定すると,バーチャルな世界で音場を合成して効かせる技術も必要になります。このため,高速化が進むコンピュータネットワーク環境を利用して,遠隔のレンダリングサーバーを用いて音空間を合成するシステム構成を想定し,スマートホンに内蔵されているさまざまなセンサーを活用して,人間の頭や身体の向きをセンシングして,音空間に反映させる技術開発にも取り組んでいます。

 

【研究室のPR】

3年生の後期から研究室へ配属され,4年生の卒業まで1年半同じテーマに取り組んでいます。修士課程の学生4名を加え,総勢22名が元気に活動しています。

 

【もっと知りたい人のために】

http://www.iwaya-lab.org/