2024年11月21日

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システム科学技術学部情報工学科人間支援情報工学講座 メディア情報処理研究グループ知覚情報処理研究室

秋田県立大学
システム科学技術学部情報工学科人間支援情報工学講座 メディア情報処理研究グループ知覚情報処理研究室

担当教員:教授 西口正之,准教授 高根昭一,准教授 渡邉貫治,助教 安倍幸治

 

【研究室の概要】

知覚情報処理研究室は,人間の聴覚情報処理の仕組みや多感覚による環境の知覚に関する研究を進め,所望の聞こえを所望の環境で実現する音響システムや,そのような音響信号を効率的に符号化するシステムの構築を目指しています。

 

【研究室の具体的なテーマ】

聴覚ディスプレイの研究およびその個人化

左右の耳に入ってくる音のレベル差や時間差,あるいは音の周波数分布やその変化から人は音の来る方向や距離,音源の動きなどを認識していると言われています。我々は,このような聴覚の仕組みを調べ,音空間情報を特定する能力(音像定位)を利用することで,仮想的に所望の音環境を創りだし,任意の空間で聴取者が聴いているかの様な音を作り出せる“聴覚ディスプレイ”システムの研究を行っています。さらに,同じ場の同じ音を聴く場合でも,音の“聞こえ”は人によって異なります。これは,頭部や耳介などの形状が個人によって異なることが原因の一つと考えられています。これらの個人の聴覚特性の差異が何に起因するものなのかを解明して,個人個人に最適なパラメーターを適用する“個人化”により,より効率的な演算処理でより臨場感の高い“聴覚ディスプレイ”を実現することが可能になります。

聴覚と視覚の相互作用の解明

視覚及び聴覚は相互に影響を及ぼし合っています。視覚情報によって音の識別や,音の大きさの感覚がどのような影響を受けるのか,また聴覚情報によって映像内の物体に対する距離感がどのように変化するかといった研究を行っています。

再生環境や定位を考慮した符号化・再生技術

コンピュータやTV・スマートホンなど様々な機器で音を扱う際,聴覚の性質に加え使用環境を考慮することが重要です。再生環境や,音像定位の性質を考慮してデータ量を低減する新しい符号化法などを研究しています。

 

【研究室のPR】

聴覚情報処理,音声・音響信号処理,符号化技術などのエキスパートが,音による新たな価値創造にチャレンジしています。ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。

 

【もっと知りたい人のために】

http://www.akita-pu.ac.jp/stic/index.htm  この頁の研究紹介,研究者総覧をご覧ください。