2024年11月6日

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秋田大学 大学院理工学研究科 数理・電気電子情報学専攻 電気電子工学コース 田中研究室

担当教職員:准教授 田中元志,技術職員 高橋圭太

【研究室の概要】

当研究室では,人間情報工学(Human Information)と環境電磁工学(EMC:Electromagnetic Compatibility)を柱として,エレクトロニクスの応用に関する研究を行っています。音響学に関連する研究では,ヒト(人間)の活動によって発生する音に着目し,それらを信号解析する基礎研究と,その知見を用いたシステムの開発に取り組んでいます。

【研究室の具体的なテーマ】

ヒトの生活活動音の解析と異常検出に関する研究

高齢者を含む独居生活者の家庭内事故に対応できる見守りシステムが求められています。生活活動において発生する音とその頻度(発生確率)に着目し,事故の有無などの状況を把握して第三者に知らせる異常検出システムの開発を目指しています。生活活動音の時間-周波数解析による特徴抽出と,異常を検出する方法(手順)の検討を行っています。

足音の特徴抽出と歩行認識に関する研究

足音は,ヒトが耳で聞いて歩行者を区別できる場合があり,個人の特徴などの有用な情報が含まれていると考えています。足音の時間-周波数解析から特徴を抽出し,歩行の認識および個人を識別する方法を検討しています。上記テーマの異常検出や,建物のセキュリティシステム,ヴァーチャルリアリティなどへの応用も期待できます。

楽器演奏楽音の解析と自動採譜に関する研究

演奏された音楽(楽音)を簡単に楽譜に変換できたら,音楽がもっと身近になるかもしれません。しかし,バンドなどによる演奏楽音の周波数スペクトルはとても複雑です。現段階では,1つの楽器で演奏された和音を含む楽音を対象として,採譜に必要な音高(基本周波数)と音符長(発音継続時間)を検出する方法の検討を行っています。

【研究室のPR】

ヒトにとって豊かな生活環境の創出を目指して,上記テーマの他に,脳波・心電図・視線などの生体情報から主観評価量や状態の定量的検出とその応用,電子機器(プリント配線基板など)からの電磁ノイズ放射とその抑制,などに関する研究に取り組んでいます。EMCに関する検討は,電気信号を利用する機器を複雑な電磁環境の中で共存して動作させるために必要であり,信号計測やシステム開発においても非常に重要です。当研究室の取り組みに興味を持たれましたら,是非ご連絡ください。

【もっと知りたい人のために】

http://www.ee.akita-u.ac.jp/~tm-lab(電気電子工学コースHP)